対人恐怖症の症状によくある5つのこと

メンタルケア

対人恐怖症の症状によくある5つのこと現代病の1つとも言われる「対人恐怖症」に悩まされている方も多いと思います。

対人恐怖症は日本人特有の症状と言われていますが、特に人間関係が壊れる事を恐れている日本では、個人主義であるアメリカのような国に比べて対人恐怖症になる確率が高いようですね。

今回は対人恐怖症の様々な症状をご紹介したいと思います。


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対人恐怖症の症状によくある5つのこと

 

対人恐怖症になる原因

対人恐怖症になる原因は、1つではなく複数の要因が関係している場合が多いです。

簡単に言えば、授業中に指名された時に緊張のあまり声が震えてしまったというような恥ずかしい経験、つまり「外的要因」がきっかけとなり、元々自分の中にある内気な性格や引っ込み思案な所、つまり「内的要因」によって自信喪失につながり、他人の目を意識してしまうようになり、意識しすぎるために再び失敗をしてしまうというメカニズムが繰り返されてしまいます。

具体的な原因としては、親が非社交的である事や、「いじめ」のような本人の中で心の傷となってしまうような対人関係での失敗、家庭環境、就職・結婚・出産などによる環境の変化が挙げられます。

特に異性を意識し始める思春期には、他人の目が気になりやすい時期なので、対人恐怖症になりやすいと言われています。

 

対人恐怖症の特徴

対人恐怖症の特徴は、初対面の人と会う時や人前で発表する時など、対人状況になると強い恐怖感と不安感が表れる事です。

対人恐怖症は日本人特有の心の病気とされていました。日本では空気を読むという事が重視されている風潮があるので、対人恐怖症は珍しくない病気ですが、欧米では自分の意見を堂々と主張する事が当たり前であり、むしろそれが望ましいという風潮があるので、かつては認識されていない病気でした。

しかし最近では欧米でも社会的状況や対人関係に強い不安感や恐怖感を持つ人が増えていて、「社会不安障害」という名前で認識されるようになりました。特にアメリカでは約10%の人がこのような症状が出ているようです。

 

身体的症状

対人恐怖症の場合に表れる身体的症状としては、異性や上司、苦手な人と接する時に顔が赤くなってしまう「赤面症」や、大事な書類や記帳をする時に手が震えてしまう「書痙」、人前で話したり仕事関係の人と話す時に以上に汗が出てしまう「多汗症」、電話で話す時などに最初の一言が出ず言葉に詰まってしまう「吃音恐怖」、周りが静かな時に唾を飲む音が他の人に聞こえてしまうのが気になる「唾液恐怖症」などがあります。

司会や発表する番になると手足が震えてしまう「震え恐怖」、自信たっぷりの人や上司と話す時に以上に緊張して疲れてしまう「対人緊張」、職場で周りの人の目が気になって対応がぎこちなくなったり仕事に集中できなくなる「視線恐怖」もあります。

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精神的症状

表には症状が表れないものの、自分の中に違和感を感じるといった精神的症状も見られます。仕事や勉強には自信が持てても、性格や人付き合いが苦手な事にコンプレックスを感じる「劣等感」や、発表の前にまた緊張してしまったらどうしよう…と不安や恐怖を感じる「予期恐怖」があります。

周りの人から自分は変だと思われているのではないかと不安になる「対人不安」、自分の表情が不自然で暗いので周りの人から嫌われているように感じる「表情恐怖」、自分の容姿が醜いため周りの人からブスだと思われていると感じて辛い「醜形恐怖症」などもあります。

 

克服するには

精神科や心療内科に行くと薬を処方してもらえますが、対人恐怖症の場合は自分の中での「とらわれ」が原因である場合が多いので、精神安定剤や抗うつ薬などの薬を飲んで不安や緊張を感じにくくしても一時的に治まるだけで根本的な治療になるかどうかは疑問です。

まずは自分が感じる不安や緊張を、当然の事だと受け止めるように心がけて、目の前の事を一つ一つクリアしていく努力が必要になります。自分の中に抱え込んでいる不安や恐怖は、自分の気の持ちようで変わるという事を意識しましょう。

もし緊張してうまく話せなかったとしても、調子が悪かっただけだと前向きに考えるようにして、話す前から「上手く話せるわけがない」と決めつけてしまわない事も大切です。自分の中にあるマイナス思考を、無理矢理にでもプラス思考にもっていく作業は難しいかもしれませんが、何もしなければ変わらないという現実を受け止めて努力する事で必ず結果はあらわれるようになります。

 

対人恐怖症について理解していただけましたか?

様々な症状が表れる対人恐怖症ですが、決して治らない病気ではありません。自分の内面を見つめ直し、自分という人間を理解して、自分を好きになる事で必ず克服できる病気です。

もし対人恐怖症の症状に当てはまるような事があったら、そのまま放置せずに自分と向き合ってみて下さいね。

 

まとめ

対人恐怖症の症状によくある5つのこと

・対人恐怖症になる原因
・対人恐怖症の特徴
・身体的症状
・精神的症状
・克服するには

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