パニック障害という言葉はほとんどの方が耳にしたことがあるでしょうが、そもそもパニック障害とはどのような症状をさすのでしょうか。
動悸が激しくなる、過呼吸、頻脈、発汗、ふるえ、胸部の違和感などがありますが、このままでは死んでしまうのはないかと思えるぐらい唐突な症状に不安感を募らせる。
それがパニック障害です。薬物療法による治療が一般的ですが、病院に行くことや薬を飲むことに不安を感じる方もいるでしょう。そのためにまずは薬に頼らず自分の力で完治する努力をしてみる。そんな方法をみていくことにしましょう。
パニック障害を完治させるために出来る5つのこと
不安を素直に受け入れる
誰しも不安を感じることはあります。そんなとき、自分が今不安を感じていることをそのまま素直に受け入れられるか。これがなかなか難しいのです。不安になればなるほどその思考を否定しようとする。そして余計不安感にさいなまれる。悪循環です。
パニック障害の不安を抱えている人ほどこの傾向は強いです。まずは自分が不安を感じていることを自分自身に認めさせること、そして不安を感じることは間違っていない、むしろ徹底的に不安を満喫しよう。それぐらいの開き直りがパニック障害完治に向かう第一歩になるのです。
不安を感じている部分にそっと手をおき「今は不安を感じていい。不安で間違っていない。」と自らに言い聞かせるようにつぶやくのがオススメです。ぜひ試してみてください。
完璧主義を捨てる
パニック障害の原因には、何事も全力で頑張って常に完璧にこなそうという気持ちが大きく関わっているケースがあります。いわゆる完璧主義です。全てが完璧にこなせているうちはよいのですが、どこかでつまずいてしまった、そして完璧が崩れ去ったときに、とてつもない落胆の気分を味わいます。そこにパニック障害がつけこんでくるのです。
潔癖症にも通ずることですが、やはりどこかで妥協点を見出さなければいけません。車のブレーキにも「遊び」があるように、自分の中の遊びの部分を持つようにしましょう。目標は満点ではなく、合格点を目指すこと。その方が常に一杯一杯の生き方をしなくてすみますし、次の目標も立てやすくなります。
頑張りすぎの果てにパニック障害になったと感じたら、まずは頑張り過ぎないことが完治への道につながっていきます。
ため息は気にしない
不安を抱えている、またどこか気分が安定しないときはどうしてもため息ばかりついてしまうものです。ため息をつくと幸せが逃げるとはよく言われたものですが、現実的な話をすると、体の中に酸素を多く取り込んで血流をよくしたい、体の状態を安定させたいという自然な行動で、リラックス効果も期待できます。
さらにため息は腹式呼吸でおこなわれていますので理にかなっているのです。ただ、人前でため息をつくことはどうしても周囲にネガティブな雰囲気を与えてしまいますので、なるべく一人でこっそりつきましょう。
パニック障害の状態になると過呼吸になるケースがありますが、そんなときのためにも、ため息を自らの意志で行う訓練、つまり日常的に腹式呼吸を行うトレーニングをしておくと、自力で呼吸を整えることができる力が備わりますので、気持ちの上で慌てなくなります。
どんどん笑って
パニック障害の好物は不安や憂鬱感という心の隙間です。巧みな悪質商法ではありませんが隙間につけこんでくるという意味では似ているかもしれません。悪質商法を退治するには冷静な判断力が大事になってきますが、パニック障害を退治・克服、そしてゆくゆく完治させていくために必要な要素はなんでしょうか?
けっして難しいことではありません。誰にでもすぐできる簡単なことです。それは笑うこと。笑うことは単に気持ちの上でリラックスできるだけでなく、細胞組織の活性化や免疫力の向上が期待できるのです。
また笑うことは表情筋を使うことにもつながります。内面だけでなく見た目にも元気が出てきます。どんどん笑っていきましょう。
依存にはまらない
依存にはまらないという言葉を聞くだけでパニック障害を起こしてしまいそうな方もいるかもしれませんが、慌てずに読んでください。パニック障害のときには、一人で何もできない、外へも出られないというような状態に陥ることがあります。こういうときに誰かがそばに居てくれると安心ですよね。
ただし、過度にこの状況が続くことは、単なる依頼心から依存心へと変貌する可能性があることを覚えておいてほしいのです。色々お願いして助けてもらっているという感覚があるうちはよいのですが、やがて「この人がいないとダメ、何もできない」という感覚に移り変わったときは危険信号です。
最低限のことは一人でできる状態。これをキープできるようにすることが、パニック障害完治には不可欠です。無論、いきなり何でも自分でやれるようにするということではありません。過度に頼りすぎていると感じたら、どんな些細なことでも構いません。少しずつ自分一人で動く努力をしていけばよいのです。
いかがでしたか?
パニック障害を完治するのはそう簡単なことではありませんが、上記のような考え方をもつこと、視点を少し変えてみることで、完治への道は早まります。まずは笑顔を絶やさず、この文章を読み返してみてくださいね。
まとめ
パニック障害を完治させるために出来る5つのこと
・不安を素直に受け入れる
・完璧主義を捨てる
・ため息は気にしない
・どんどん笑って
・依存にはまらない
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