目をそらす、目線を外す心理には色々パターンがあります。照れ隠しや、ウソをついているときなど自分の深層心理を見ぬかれたくないという意識が目に出てしまうのです。目は口ほどに物をいうとはよく言ったものですね。
ただ目線をいきなりそらされると、相手にどんな事情があろうともやはり気分のいいものではありません。そこで、嫌な思いをする前に「相手はこういう心理状態なのだ」ということを何となくでも想像できるようにしておけば、例え目をそらされても多少は溜飲が下がるはずです。
そこで目をそらす人の心理パターンを見ていくことにしましょう。
目をそらす…心理を5つ教えます!
防衛心理
目をそらす以外に腕を組むというような行動にも表れるのですが、これは自分の心を見せたくない、明かしたくないという防衛心理が働いています。初対面の人であれば警戒心ということにもなりますし、恋心を抱いている場合は好きだということを悟られたくない。ウソをついているならウソがばれないようにしたい。すべて自己防衛のためです。
「私の目を見てもう一度同じことを言ってごらんなさい」と突き詰められる時は、最初から視線をそらしている証拠です。どうしても自己防衛していることを悟られたくなければ、頑張って目線を合わせる必要があります。
嫌悪心理
これは文字通りです。見たくないものは見ない、そういう心理です。目をそらしていることだけで嫌悪感があるのだと直結させることは危険性もありますが、少し違う方向で捉えると分かりやすいかもしれません。
例えば直接目を合わせることのないSNSの世界。その中でもFacebookのように、自分の気持ちを「いいね!」のワンクリックで伝えられるものがあります。この時、少しでも嫌悪感を抱くことが書かれていれば間違っても「いいね!」は押さないでしょう。仮に押したとしても、後々いい気分ではないはずです。この「いいね!」を押さないというのが、嫌悪心理に通じます。もっとも本当に嫌悪している場合は即ブロックにもなりかねませんが、現実に知っている人だとそれもなかなか難しいですね。
羞恥心理
防衛心理にやや通ずるところもありますが、例えば好きなタレントさんとの握手会。あまりに嬉しいのと恥ずかしいのとで顔を上げることができない。ましてや目をじっと見ることなんてできない。これが羞恥心理です。
羞恥心理の場合は目をそらすだけでなく、耳元や頬が赤くなったりしますので、見ていればすぐにわかるはずです。ただあまりにじっと見つめすぎると、相手は緊張がました上に心の逃げ場を失い、精神的に追い詰めることになりかねませんので、気づいてもほどほどにしておきましょう。
逃避心理
「辛いこと、苦しいことから目を背けるな」とよく言われるように、その場から逃げ出したい時に目をそらすという表現が用いられますね。これは目の前で起こっている事象だけではなく、目の前にいる人に対しても同じことが言えるのです。
できることならば会いたくないけれど、やむを得ず会わなければならないこともあります。そんな時に「この人とは長い時間一緒にいたくない」という気持ちが真っ先に芽生えます。目をできるだけそらすことで、この人といたくて一緒にいるわけではない、できるだけこの人とは関わりたくない、そういう意識を自分自身に植え付ける。これが逃避心理です。
4人がけのテーブルに2人で座るとき、斜向かいに座った場合は、まさしくこの逃避心理が当てはまります。
不安と不快心理
相手が自分にとって全く無関係の人であれば、道ですれ違っても周りの風景同様の感覚しか持つことはないでしょう。しかし、こういう無関係の人と一定の空間に押し込められた時には、自然と目を合わさなくなるから不思議です。これは不安心理です。
誰しもパーソナルスペースというものがあります。個々で距離感に差はありますが、ある程度距離を詰められてしまうと、不安ないし不快感を無意識のうちに覚えるのです。エレベーターや満員電車などで感じたことはありませんか?どんな人が自分の周りにいるのか確認しようと考えることはあるでしょうが、さすがに目を見ることまではしませんよね。目をそらすことで、気持ちの上での距離感を保っているのです。
いかがでしたか?
目をそらす行為、どの心理においてもそれ単独で成り立っているというよりは、複数の心理が重なるケースというのが現実的には多いはずです。恋愛においては防衛心理と羞恥心理は紙一重なのです。苦手な人とエレベーターで二人きりという状況になれば、逃避心理と不快心理が同時に発生するはずです。
全く目を合わさないというのは上記のような心理を表してしまいますのでできるだけ気をつけるようにしましょう。しかし、相手の目をじっと長く見続けることは、それだけで相手に妙な圧力をかけてしまうことになりかねません。何事もほどほどが一番なのです。
まとめ
目をそらす…心理を5つ教えます!
・防衛心理
・嫌悪心理
・羞恥心理
・逃避心理
・不安と不快心理
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