頭痛と聞くと簡単に風邪気味かなと考えてしまう方も多いと思います。しかし、頭痛の原因を探ってみると、実はストレスが原因となっている頭痛、いわゆる緊張型頭痛であることが最近わかってきました。精神的にも肉体的にも緊張に追われる日々、仕事、家庭、学校などでのストレスも溜まる一方です。
このストレス頭痛の傾向としては、鈍い感じの痛みが長いこと続きます。我慢できないほどの激痛ではないため、何となくやりすごしてしまい、また翌日同じような症状が続くというケースが多いです。また、頭痛とともに肩こりや首のこりが同時に起こりやすいのも特徴です。
こうしたストレスによる緊張型頭痛を少しでも軽くすることで、毎日の生活を快適に過ごしたいものです。それではストレス頭痛の解消法を探っていきましょう。
ストレスによる頭痛を軽減させるために出来る6つのこと
その1 身体ストレス解消
デスクワークや立ち仕事、車の運転など、同じ姿勢を続けることで体にストレスがかかります。このストレスが筋肉に緊張を与えてしまいます。PCや車の運転は眼精疲労も伴いますので、とりわけ首や肩への負担も大きくなります。
こうした身体のストレスは、定期的に簡単なストレッチや目の周りのマッサージなどをして、こわばった筋肉を解してあげることで、ストレスが解消されます。同じ姿勢を取り続けているなと感じたら、一旦手を休めて身体ストレスの回復に努めましょう。
その2 精神ストレス解消
とりわけ几帳面な性格の人や完璧主義の方、あるいは常に不安を抱えてしまうタイプの人に多く表れる精神ストレスによる頭痛。これは自律神経がうまく機能しないことから起こります。肩肘張らずに物事を考える、あるいは考え過ぎないように自分をコントロールできれば一番よいのですが、性格的な問題もありますからなかなか簡単にできることではありません。
症状の度合いによっては頭痛薬、あるいは抗不安薬なども検討したほうがよいでしょう。ただ、軽減する方法として試してみてもよいのは腹式呼吸です。呼吸だけは自分の意志でコントロールできますし、自律神経の乱れを修復する効果がありますので、夜眠る前に数回行ってみてください。
その3 リラックス法
精神的にも肉体的にもリラックスすることは、ストレス頭痛の解消につながります。体の冷えなどもこのストレス頭痛につながってきますので、体を温めてあげることも大切です。一番簡単な方法は入浴です。普段シャワーだけで済ませている人も、たまにはしっかりと浴槽に浸かったほうがよいでしょう。
入浴するだけでもこわばった筋肉はほぐれますし血行もよくなりますので、身体ストレスの解消につながります。またボーっと何も考えずお風呂に浸かることで、精神的なリラックスも生まれます。入浴には副交感神経を働かせる効果がありますので、このリラックスにつながるわけです。
その4 食事療法
療法というと大げさかもしれませんが、食生活を少し見なおしてみる、あるいは普段取り入れていない食材を使うことでストレス頭痛の緩和につながります。例えばヨーグルトのような乳製品はビタミンやカルシウムが含まれているので、緊張やストレスを和らげるのに効果的です。
またビタミンCを多く含む、柑橘系の食材も緊張を和らげるのに効果的です。
その5 メモを取る
頭痛を直接軽減するための行動ではありませんが、いつどのようなタイミングで頭痛が起きているのか?痛み方はどんな感じか。痛みが起きる前は何をしていたかなど、なるべくこまめにメモをしておきます。このメモの内容を読み返せば、どういう時に頭痛が起こっているか振り返ることができますので、予め対処することができます。
また、頭痛の症状が実はストレス性のものではなかったという場合にも、このメモが役立ちます。
その6 投薬治療
その2でも少し触れましたが、色々試してみてもなかなか改善されない場合には薬を使うのも、一つの方法です。ただし、むやみやたらに飲めばいいというものではありませんし、かえって慢性化することもあります。
一度、専門外来で症状の内容をきちんと調べてもらい、適切な薬を選んでもらうようにしましょう。原因が精神的なものだとわかった場合には、心療内科の受診も視野にいれておきましょう。
いかがでしたか?
緊張型のストレス頭痛を軽減するには、ストレスの原因を理解し、ストレスそのものを解消するのが一番近道です。忙しくて時間が取れないという方にとっては、なかなか簡単なことではないかもしれませんが、合間を縫ってできることを試してみましょう。
また、生活習慣や睡眠のリズムを整える、朝の日差しを浴びるという規則正しい生活は、自律神経の改善につながりますので、出来る限り実践してみてください。
まとめ
ストレスによる頭痛を軽減させるために出来る6つのこと
その1 身体ストレス解消
その2 精神ストレス解消
その3 リラックス法
その4 食事療法
その5 メモを取る
その6 投薬治療
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